雪が降る静かな夜に晩年を迎えた私は今の幸せに感謝しながら、過ぎ去ったありし日の事を静かに思い浮かべ てこの本を書いた。 私はこの眼で見た事、この躰で体験した事を何の飾りもなくありのままに書いたが何故か、独り涙が出て来てな らなかった。 それはあの中支の果てしない山々での激しい戦斗、そして死戦、トラック諸島の餓死地獄、酷寒零下四〇度の ソ満国境での警備。長い軍隊生活の中でお世話になった多くの戦友。叉、郷里でもお世話になった皆様への感 謝の気持からではなかろうか・・・。 若者よ。これを読んで何か得るものがあれば私の幸せである。 "人間運が七分だ"人事を尽して天命を待つのだ。 焦る事は何もない。 転んでも転んでも最後に起きればよい。 如何なる事があってもやけを起してはならない。 人を恨むな。そして、人を信用し過ぎてもいけない。 過ぎた事を悔いず明日の事を考えるのだ。 幸運は必ず来る。 "猫柳"は一月に芽をふくが"さるすべり "は五月末でなければ芽が出ない。芽ぶくのが五月末であっても"さる すべり"は夏には百日間も美しい花を咲かせるではないか・・・・。 (昭和五十五年春 清太郎)
正式名称はミクロネシア連邦チューク州。
1994年に旧名のトラック(TRUCK)からチュークに改名。東経151°50′ 北緯7°25′に位置します。
グアムの南東、飛行機で約1時間半のところにあります。
チューク・ラグーンは94の島からなり、そのうち80島が無人島です。直径64Km,周囲200Kmの世界最大の環礁です。
かつて日本海軍の補給基地であり、太平洋を動きまわるかの戦艦大和も補給基地としていました。
60隻以上の船舶、数十機の戦闘機が1944年の米国による攻撃(トラック島大空襲)で沈められ、今でも広大なラグーンに眠り続け
ています。
主島は国際空港のある Moen (モエン)島です。
現地ではこの島を Weno (ワーロ)とも呼びます。電気や水道が普及しているのは、また、ホテルがあるのはモエン島だけです。他の
島では、自家発電でまかなっています。
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